連休初日の朝です。
明日から3日間はプチュンバンというカンボジアのお盆です。熱心な仏教徒の多いカンボジアではとても大切な宗教行事です。
プチュンバンにはご先祖様が帰ってくるのは同じなのですが、日本のお盆と違うところは帰ってくる場所が家ではなく、お寺なんだそうです。
それも、どこのお寺にいるのかわからない、とか。
そのためなのか、先祖の魂と会うために最低7か所のお寺を回らないといけないとされているそうです。プチュンバンは15日間じつはあり、その間に人々は近くのお寺だけでなく、遠くのお寺までもお参りに家族総出で出かけるのです。
プノンペンに働きにでてきている人たちの多くは地元に帰り、家族との時間をもちます。
こちらにきたころのプチュンバンは本当にがらんとして、お店も開いていなかったのですが、今ではあいているお店、レストランもあり、イオンも営業しているので在住日本人が生活に困ることはあまりありません。
しかし、カンボジアの若者が当然そこで働いている訳で、彼らの信仰心だとか、地元に帰る機会だとか、それを奪っている
、ともいえるのかもしれないと考えてしまいます。
日本でも、お盆やお彼岸の習わしは私たちの世代にきちんと引き継がれているかといえば、やはりそうではない。
経済的な発展の裏に、失われているものがるのだということを、ここにいると身をもって知ることができます。
大切なものを失わないようにしていかなければなりませんね。